注意喚起:カイジの偽物の存在

弊社ブログをご覧の方はご存じかと思いますが、弊社では中国認可第I類抗癌薬「槐耳(カイジ)」を用いた臨床研究「カイジの抗がん効果の分子基盤解明」を実施中です。詳細は、左アンダーライン部分をクリックされるとご覧いただけます。

さて、弊社ではその臨床研究開始に当たり、弊社取締役・付属医療相談研究所所長の田中真奈実医師・医学博士が直接、がん患者さん当人、できればその家族の方を交えてお会いし、臨床研究の内容について十分時間をかけ説明するとともに、患者さんから病気の発症から癌の病期他、現在までの治療内容や経過などをお聞きして、患者様やご家族の方の了解を得て、インフォームドコンセントに基づき、臨床研究への参加の署名をいただいて、実施しております。

その中で、1件ですが、患者様にとって不利益が生じる非常に重要な事象に接しましたので、お伝えいたします。

それは、弊社の臨床研究では「カイジ」を無償で、1日20gとかなりの量を3ヶ月服用していただく事になっております。ですが、ご存じの通り、この薬は日本では保険診療薬ではないため、サプリメント扱いになっております。ですが、中国本土ではれっきとした中国国家が認めた抗癌薬であります。弊社では、患者さんと医師とが面談などしてカイジを処方しております。そのカイジは弊社では日本で唯一の輸入販売会社の日本漢方新薬株式会社を通じて、中国製造・発売元の盖天力製薬会社からのものを使用しております。ですので、安心して、患者さんなどにお薦めできます。また、弊社代表取締役や取締役も医師・医学博士ですが、毎日3gを服用しており、これまで不具合を生じたことはありません。

弊社では2月以来、がん患者ボランティア様を募り、カイジを3ヶ月服用して頂いて、その後の服用については弊社または日本漢方新薬株式会社に直接連絡して購入していただくようにしております。ところが、1件だけですが、ある方は3ヶ月後、カイジが高価であるため、自らの伝手で、友人が中国にいるからということで、独自で入手して服用し続けたとのことです。その後、弊社からカイジを購入していないこともあり、その患者さんからは何の連絡もなかったのですが、弊社からその後の様子を尋ねるメールを送ったところ、弊社でカイジ服用の3ヶ月間は肝臓への転移巣が小さくなるという非常に状態が良くなったので、それゆえ中国から伝手で手に入れたカイジを飲み続けたのだが、現在、非常に具合が悪く、肝臓の転移巣が大きくなり、胸水が溜まり、非常に具合が悪いとのメールを受け取りました。弊社としては、便りのないのは良い便りと思い、特に連絡を取らなかったのですが、まさか具合が悪くなっているとは思いませんでした。そこで、弊社の医師間でディスカッションすると共に、日本唯一の輸入元の日本漢方新薬株式会社副社長と話したり、今回中国に行った際にカイジの製造会社の盖天力製薬副社長とも話したところ、

カイジの偽物がある!

という話でした。そこから推量しますに、具合が悪くなられた患者さんの中国から入手したカイジのパッケージや中身を拝見しているわけではないのですが、おそらく偽物を飲まされたのだろうということになりました。カイジは本来、肝癌の治療薬として最初に認められたものですので、肝臓への転移巣が拡大するような所見は起こりにくいと考えられます。それが、逆に肝臓を悪くするように働くとすると、その「カイジ」は効いていない、むしろ悪く作用をしていると考えられます。

ということで、

カイジには偽物が存在します

どうか正規のルートで入手してください。